こんにちは増田ひとし通信です。7月12日(火)、13日(水)埼葛町村議会議長会行政視察を行った。近年急速に進みつつある少子化により学校施設が余剰となりその利活用が課題となっているための視察である。12日は千葉県鋸南町の旧保田小学校を都市交流施設としてリノベーションし「道の駅 保田小学校」として利活用した事例を視察した。アイディアは設計者の公開プロポーザルを行って決定、小学校施設や器具備品をそのまま活用している。「小学校」をイベントや商品に取り込んだ大変ユニークな道の駅となっている。旧校舎の1階は飲食・物販店舗、2階は教室の面影を残して再生した「学びの宿」、宿泊者向けの温浴施設とともに緊急時の避難施設としても活用できるようになっている。体育館は農産品や加工品の直売所として活用。商品開発、品揃えが優れている。昔懐かしの小学校時代を回想できる仕掛けが共感を呼び国内のみならず、中国、韓国、台湾からも来店するとのこと。運営は町からの指定管理で民間会社が行っている。民間活力を利用した良い成功例となっている。13日は無印良品が係っている2施設を視察した。一つは南房総市の「シラハマ校舎」。閉校した幼稚園・小学校校舎を民間会社が市から借り受け、リノベーションして、オフィス、宿泊、レストランと商業施設として利活用されている。さらに、校庭には「無印良品の小屋」を18棟建てて分譲したところ完売とのこと。2つ目は鴨川市から指定管理を受けている「無印良品 みんなみの里」。農産物や地場産品の販売をはじめ、田植え・稲刈りの体験イベントや鴨川・南房総の情報など、都市と農村の交流拠点となっている。今回は民間活力を利用した公共施設の成功例を視察することができた。地域の実情をよく把握し、旺盛なアイディアで廃校を利活用し、物品・サービスを商品化して持続可能な仕掛けを作り、都市地から地方への顧客の呼び込みを行っている成功例と言える。松伏町にそのまま転用できるとは考えにくいが、そのアプローチ方法は大いに参考としたい。
道の駅「保田小学校」
道の駅「保田小学校」のアイディア商品の一つ:ランドセルを模したお菓子のお土産
「シラハマ校舎」と「無印良品の小屋」
「無印良品 みんなみの里」
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