こんにちは 増田ひとし通信です。10月27日(火)に千葉県長生郡睦沢町の「道の駅むつざわつどいの郷」を所属会派自民クラブのメンバー5人で視察した。睦沢町は九十九里に近く、上総地区屈指の穀倉地帯で、人口6,806人(2020年10月1日推計)、面積は35.59k㎡で松伏町の約2倍ある。道の駅の正式名称は「むつざわスマートタウン・道の駅・つどいの郷」。昨年の令和元年9月にオープンしている。ちょうど視察と同じ日の27日の読売新聞朝刊に防災拠点としての道の駅の好例として紹介されていた。開所直後の昨年9月、台風15号の被災者に温水シャワーを解放した。また、停電時にも道の駅に備えられていた自家発電ですぐ電気が復旧し、スマートフォンなどの充電サービスも実施、周囲の住宅の電気が復旧するまでの3日間に、約1,000人が施設を利用したことなどが紹介されていた。
この道の駅は温泉施設「つどいの湯」を備えており、地域の住民がつどい憩える、健康をテーマにした道の駅である。防災機能も備え、芝生の防災広場はヘリポートともなり、防災倉庫やかまどベンチが備わってる。レストランはイタリアンの一流のシェフが運営しているとのこと。おしゃれな店舗で新鮮な野菜サラダ付きパスタが定番のようだ。料理に使われるオリーブ油も自家栽培をを目指してオリーブの木が植えられ、オリーブの搾油機も設置されている。ドックランは中・大型犬用と小型犬用が分離設置されている。バーベキューの施設もあって目的型の道の駅を目指しているとのこと。サイクルステーションもある。道の駅の総面積は約2ha。駐車場台数は140台で、平日にもかかわらず、ある程度の賑わいを見せていた。売店には新鮮な地元野菜や草花などが販売され、温泉を楽しむ客が近隣から来られているとのことであった。
道の駅に隣接して地域優良賃貸住宅「むすざわスマートウェルネスタウン住宅」を備えて流入人口の増加を図っている。敷地面積は約8,990㎡、2階建戸建住宅25戸、平屋建戸建住宅3戸、2階建テラスハウス5戸。20年間の賃貸契約で20年間住み続けると建物が所有できるようにして、長期定住化を目指した住宅街となっている。
施設全体の初期投資は約20億3千万円、そのうち国庫補助金が6億7千万円。事業の方式はPFI方式。この方式の利点として、施設の設計・設置と道の駅の運営が一体で計画出来て一貫性が持てることが利点という。各種サービスのコンセプトについて運営実務者の意見をあらかじめ設計に生かし施設が建設されるので、無駄が少なく効率的で使い勝手の良い施設が設置できる利点があるとのこと。
開設1年目でありマスコミ等に取り上げられて好調に始められたが、その後コロナ禍に見舞われ、今のところの経営は厳しいとのことであった。
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